2007年09月13日

「還暦におもう」 其の参

 
 「免疫」と「不老長寿遺伝子」は一体で働いているということが解明されてきたのですが、運動でも緊張を主体とする方法であるほど「不可」という結果でした。

 緊張、すなわち交感神経系優位で固定してしまう運動法では、筋肉モリモリでも、走り周りが迅速でも、「生命力は養えない!」ということが言えるのではと、検査結果から思えるのです。
 その意味では、「強健術」も「気合」がない、本来の強健術ではない鍛錬では、パーフェクトにまで免疫と不老長寿遺伝子を亢進できないし、持続も不可だろうと、他の運動法や呼吸法などの検査結果を見ていて推測できます。
 何となれば、「気合」は緊張の極致に瞬時に誘導し、その頂点の一瞬に喩えようのない弛緩状態になるからです。

 創始者であらせられる肥田春充先生は、この気合の身体的変換をして「充実即ち純虚」と表現されておられます。
 「気合」というと「心身を気張る事」や「気力を充実した状態」、さらには「力を漲らせた状況」など、「緊張」や「集中」という表現、どちらかというと「充実」そのものが気合の本質の様に捕らえられますが、「気合」の本体は逆転の発想に基づく瞬時の心身変換術であり、さに非ずなのであります。

 これらをして、気合とは「辛酸をへて到る桃李の里」となりますし、「仁王の門を潜らないと観音へは行けない」となり、娑婆世間などの地獄の沙汰を瞬時に天国へと変換させる『息遣い』や『体捌き』と言えるのではと、客観的検査データーと自らの主観的実感に鑑みて思い至ります。



世界遺産登録記念式典 春日大社『奉納演武会』について


 さる9月9日日曜日、春日の神のご縁に導かれ、ご神前横の神庭にて、気合真伝『肥田式強健術』演武を10名の鍛錬人と共に心を籠めて奉納させて頂きました。

 春日大社での『奉納演武』は、昨年に続いて今年で二回目になります。
 昨年は古参の鍛錬人三名で、「簡易強健術」、「気合応用強健術」、「中心力抜刀術」の三種類の気合鍛錬型を演武しましたが、今年は神庭全体を使っての集団演武で、初心者から古参の方々まで幅広い層の参加者で演じました。

 この『奉納演武会』は関西の古武道家と共に行われます。それぞれ一門の優秀な方々が出場されますが、その方々に混じっても、気合真伝の演武は迫力、気力、充実力などなど、何らの遜色もない内容であると自負できます。

 春日大社においては、「白衣、白袴、白足袋」での演武です。
普段の野卑丸出し稽古着ではなく、神事の正装での演武は、本当に心身が引き締まり「禊ぎ」を心深くに受けている感じがします。


2007年9月12日 了雲



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聖中心道肥田式強健術     免許皆伝者 佐々木了雲


(ささきりょううん)

昭和22年8月生

「丹田研究所」主宰

聖中心道肥田式強健術・天真療法伝承師範。道統二代目継承者肥田通夫先生より唯一人全伝終了を証明する認可状と大看板を1984年に拝受。

最新刊『肥田式強健術』(BAB出版刊)と、基本習得ビデオ/DVD全7巻シリーズ(各45分)を主演にて完成。その他、丹田関連の著作多数あり。奉納・公開演武も全国的に展開している。


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