2008年06月26日

大阪支部鍛錬記(6月鍛錬会講義録)

 
 5月の鍛錬会からテロメア会の方が多数参加されて、大阪支部も非常に活気のあるものになっています。
 その鍛錬会の中で佐々木先生は、初心者から上級者まで、約8時間、その上達に合わせて、的確な指導をされています。聖中心道肥田式強健術の真伝の伝承者としての責任感と情熱には、いつも敬服します。
 今回も佐々木先生のご好意により、講義録をブログ゙に掲載させていただくことになりました。みなさんも是非、聖中心道肥田式強健術の真伝に触れて、人間丸ごとの改造を目指してください。


 聖中心道肥田式強健術、この鍛錬には特徴があります。この鍛錬は、他の武道、鍛錬法とは一線を画す独特な鍛錬なのです。では、どこが独特な鍛錬なのでしょうか。

なぜ、肥田式強健術は腰を捻らないのか
 この鍛錬の特徴の一つには、一切腰を捻らないということがあります。ボクシング、空手、合気道、柔道これらは全て腰を捻ります。しかし、腰を捻るということは、力がみんな外へ逃げてしまうのです。力が外へ逃げてしまっては、鍛錬で生じた力により、自分を練って、強くするということができません。
 この鍛錬の目的は、自分を練り、強くすることです。ですから、鍛錬で生じた力を逃してはいけないのです。このため聖中心道肥田式強健術では、一切腰を捻りません。

腰を捻らず上下に使う
 力を全て内側に封じこめるにはどうしたいいのでしょう。
 肥田春充先生は、この命題の解答として、腰を捻らず上下に使うという独特な方法を編み出したのです。こうすれば、力が外に逃げていかず、全ての力を、自己変革に使うことができます。
 東洋の医学でいうところの丹田を練るためには、腰を捻らず上下に使うということが、本当に合理的な方法なのです。しかしこれは本来、肥田春充先生が編みだしたのではありませんでした。それはいつの間にか変質してしまって、変わってしまった丹田鍛錬法を、肥田春充先生がもう一度復活させたのです。

武道の極意である丹田文化と、西洋医学の生理、解剖学、力学に基づいている
 肥田春充先生の一族は代々、武道の名人でした。
 しかし、あまりにも武道に凝りすぎてしまったため、家が貧しくなったそうです。家計を助けるために春充先生のお父さんはお医者さんになられました。幕末の時代に、東洋医学や西洋医学を勉強されて名医になられたそうです。
 そこに、春充先生が生まれました。春充先生は、生来病弱であったため、自分が鍛錬するときに普通の方法ではダメだと感じておられ、家系に伝わる、武術の極意、そして、お父様が学ばれていた、生理、解剖、力学に基づいた鍛錬法を編み出したのです。

腰腹を鍛える
 この鍛錬法により、春充先生の肉体はどんどん変化していきましたが、春充先生が目指したのは、単に武術が強い人間になるよりも、グローバルな生き方を求めて英雄とか豪傑などといわれる人を目標としていました。

 では、英雄、豪傑と言われる人はどのような人でしょう。

 歴史上、英雄、豪傑と言われる人で声が小さく、態度がおどおどとした人はいません。英雄、豪傑と言われる人は、一つには、声が大きい、つまり声が響く人です。このような人には、丹田ができている、つまり腹に力があります。二つ目は態度、物腰に余裕があります。
 なぜ余裕が感じられるかというと、上半身の力が抜けているからです。上半身の力を抜くには、腹と腰に力が入ることが必要なのです。腰は動きの要です、人間は直立をしているため、足の裏から力を生み出し、その力を足から腰に伝えて動作を生み出しています。
 これとともに、お腹に力が入らないと上半身のコントロールが全く利かないため、腹の力も必要なのです。このため、春充先生は腹と腰に着目したわけです。
 従来は、腹の方しか言わないのですが、春充先生が初めて腹と腰ということを言いました。腹と腰を纏めて、腰腹と言います。聖中心道肥田式強健術は、腰腹を鍛える鍛錬法なのです。
 
平成20年6月25日 大阪支部 田代陽一

spb-0034 at 07:11 │この記事をクリップ! 丹田研究所 『大阪支部』 
聖中心道肥田式強健術     免許皆伝者 佐々木了雲


(ささきりょううん)

昭和22年8月生

「丹田研究所」主宰

聖中心道肥田式強健術・天真療法伝承師範。道統二代目継承者肥田道夫先生より唯一人全伝終了を証明する認可状と大看板を1991年に拝受。

最新刊『肥田式強健術』(BAB出版刊)と、基本習得ビデオ/DVD全7巻シリーズ(各45分)を主演にて完成。その他、丹田関連の著作多数あり。奉納・公開演武も全国的に展開している。


講座のお問い合わせ・お申し込みは事務局までお寄せください