2008年07月01日
大阪支部鍛錬記(6月)
−−佐々木先生講義録2−−
聖中心道肥田式強健術。
この鍛錬は、明治時代に生まれました。春充先生のお父様がお医者さまだったため、生理、解剖、力学をベースにしました。明治の初めに、生理、解剖、力学をベースに作ったというのは画期的なことです。
しかも、鍛錬している力の作り方は、武道の精華たる気合です。精華とはエッセンス、極意、本質という意味です。西洋の文化と日本の文化との融合が聖中心道肥田式強健術です。
気合により人間の根源たる命がけの力を引き出す
気合というのは、武道の極意とされていました。なぜなら、気合は、人間の根源の命がけのパワーを引き出すコツだからです。この気合を原動力として、生理、解剖、力学にのっとった動きをするのです。
特に力学についていいますと、この鍛錬は、全く筋力を使ってはいけません。下手な人はみんな筋肉による力を使って、ギクシャク動いています。力を使っていると、硬いギクシャクとした動きしかできません。では、筋肉を使わずに何を使うのでしょう。
それは力学です。
惰性と反動。足の裏を直角にする。足の親指に力を入れて踵にちょんと力を加えると筋肉の連動性で、体の末端まで力が伝わります。肥田式では、力を伝達させて動いているのです。だから、筋肉のこりは無くなってしまうのです。筋肉に伝わった力が凝りの部分を突き刺していくため、凝りは無くなるのです。
力で動いている間は、局所的には力が入るが、その力が流れていかないため、いつまでたっても自分は変わりません。
無くて七癖は骨格の歪みから
自分を変えるには、結局は骨格のゆがみが治らなければだめです。なくて七癖の体の癖は、ほとんどが骨格の歪みです。もう、知らないうちに骨格の歪みがみんなあるのです。
骨格の歪みというのは、骨というのは200いくつありますが、骨を動かすのは筋肉です。筋肉が骨を引っ張って動かします。だから、筋肉の連動しないところ、コリが生じるところが、その人の骨格の歪みです。
筋肉が連動して次々と力を伝えていけば、自然と骨格の歪みが直る。それだけではなくて非常にいい筋肉ができるのです。血管だって、神経だって、あらゆる物は筋肉の間を流れています。
筋肉は非常に大切なものなのです。人間の体は600の筋肉と200の骨格にわかれています。これらの筋肉と骨格を、人間は直立しているため、足の裏から生じた大地の力を使って変えていくのです。
それが、この鍛錬のみそです。
どれほど、虚弱の人であろうと誰だって自分を変えることができます。そのためには力はいらない。これが、みなさんが覚えて欲しいことです。
肥田式の鍛錬にはこのような効果があります
「筋肉の発達」
筋肉の質が良くなります、緩めばバターのごとく、締まれば鋼鉄のごとくと表現されます。
「内臓の壮健」
自律神経が活発となり、内蔵の働きがよくなります。
「皮膚の強靭」
つまり美肌です。
「動作の敏活」
動作が非常に速くなります、もたもたしなくなります。これは、重心のバランスがいいからです。
「気力の充実」
仕事でもなんでも気力です。運は気力です。気力があるということは呼吸の使い方が上手いのです。呼吸使いの下手な人は気力が充実しません。気力がある時はお腹に力があります。たとえば相手の話を聞くとき、お腹に力が入れます。すると相手の話を全身で聞くことができます。全身で相手の話に感動できるのです。だから、人間関係が、誰とでも円滑にいくようになります。
「体格の均整」
全身がバランスよく発達します。
「姿勢の調和」
ボディービルのように筋肉だけを発達させるのではなく、万物の霊長である人間にふさわしい姿勢となります。
「精神の平静」
心に波風が立たたなくなります。
これらを「八大要件」と言います。このような、効果が得られるよう皆さんも理論と実技を学び継続して鍛錬を行ってください。
平成20年6月29日 田代陽一
spb-0034 at 19:49
│
│丹田研究所 『大阪支部』




