2010年07月22日
肥田式強健術真伝 036
尚、余談でありますが「中心力護身法」の裏の型は、型として体系化してはおりません。
戦前、肥田先生に心酔して押しかけ弟子をしていた平田内蔵吉という京都府立医科大の研究者、熱針という独自の治療法を開発して東京四谷で施術していた医学者が、肥田式を「国民体育」として解説した本で「突撃の型」、「防御の型」の二法を表し、それを肥田先生自ら実演しておられます。
私は武道の経験も長いので護身法の二法の集約拳型に興味があり、二代目の通夫先生にお聞きしたところ、「集約拳での打突は手加減しないと大けがや、時には死に繋がることもあり、危険なので護身型から外した」と春充先生が話されていたとのことでした。さらに話を続けられて、春充先生の教えでは「中心力護身法」と「中心力抜刀術」を併せて学ぶのが護身体得の早道ということでした。その話を伺って「なるほど!」と、しごく納得した覚えがあります。
ところで「中心力護身法」と共に伝承している武道的な応用型の「中心力抜刀術」は、三尺前後の長刀を裂帛の気合で跳躍、前転、旋転、踏み込み、退行などなどの激しく素早い動作を、腰と腹との力を併せ持って、瞬息ですっぱ抜く型です。この型は肥田式全型の中でもっとも荒々しく、武張った動作で構成されています。
剣術や居合いで使用する刀は二尺四寸から六寸ですが、それが三尺前後の長さというのですから、長くて重い刀の取り扱いには相当の熟練が必用です。とてもではありませんが、体格や筋力だけでは円滑な扱はできません。この型は実技の「気合応用型」を十分に鍛錬してから学びます。
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│肥田式強健術真伝



