兵庫 『姫路同好会』

2008年07月12日

気力の充実

 
先月の大阪講習会に参加させていただいた後、しばらく眠れない日々が続きました。

べつに心配事がある訳ではありません。むしろ、逆に気力が充実しすぎ、気が高ぶって眠れなかったのです。

これは、わたしが気力の充実(肥田式強健術が鍛錬の目標として掲げる八大要件の一つ)を体得できたから・・・ということではありません。残念ながら、自分がそんなレベルでないことは、誰よりも私自身がいちばん理解しているつもりです。

佐々木先生の気に感応し、一時的に気力が高まった結果だろうと思われます。

それにしても、あれほど気の横溢を体感できたお稽古は、過去にありませんでした。裏を返せばそれまで型や動作ばかりに目を奪われ、鍛錬の根本たる気を練るということに意識を向けてなかったということです。

仏作って魂入れずの諺通り、気力の生じない型だけの肥田式強健術では、生涯をかけて鍛錬する価値も魅力も感じられないのではないでしょうか。

気力を生理学的に表現するなら、脳内の神経伝達物質ということも出来ます。横隔膜を巧みに動かすことで脳幹を刺激し、神経伝達物質の分泌を旺盛にすることが可能だそうで、まさしく肥田式でいうところの気力の充実が実現できるわけです。

ただし、横隔膜自体は不随筋なので、意識的な制御は不可能です。よって、肋間筋や諸腹筋群(腹直筋、外斜腹筋、内斜腹筋、腹横筋)、腰の反折等を使って間接的にコントロールすることになります。

つまり、気を練れる鍛錬とは、横隔膜を中心とした呼吸筋の操作によって、初めて可能になるといえるのです。

さらに、呼吸に関係する体幹部の筋肉郡を上下に大きく引き伸ばすことは、ゴムを両端から引っ張ったような張力を生じさせ、瞬発力(動作の気合)を生む原動力にもなります。

最近、独り稽古をしていてつくづく感じるのは、手足などの末端の筋肉はそれなりに動いてはいても、呼吸筋はほとんど動いていないということ。

以前、自分の型を動画に撮って見たことがあります。正直、想像していたよりも様になっていて、それなりに格好良いとは思いました。(笑)

が、何となく小ぢんまりしていて面白くない。要するに全然迫力がないのです。

結局、動いているのは手足等の末端部のみで、肝心の体幹部が動いておらず、小さな動きしか出来ない訳です。しかし、アウターマッスル(外側の筋肉)、インナーマッスル(体幹部の小さな筋肉)、呼吸筋も含めて全身の筋肉を十全に使い切るには、単に小手先の技術だけではなく、この瞬間に全身全霊を込めるんだという集中力が必要です。

正しい型とそれを裏付ける理論。そして、佐々木先生が身を持って示してくださる気力の充実と集中力を学ぶために、毎月の講習会に参加する意義があるのです。

日々磨り減ってゆく生命力。

殆どの人はその欠乏感の穴埋めを他者に求めたり、あるいは偶然の幸運に期待します。 しかし、外側に依存すればするほど、求めれば求めるほど、かえって内なら生命力は枯渇してゆくのです。

この鍛錬によって身体の芯から溢れ出る気力を自在に生み出すことができたなら、何時、何処で、何をやっていようと、幸せでいられる。どんな艱難辛苦も恐るるに足らずではないでしょうか。

7月11日 真島 一郎


講座スケジュール

■ 開催日:8月31日(日)
■ 開催日:9月28日(日)
■ 開催日:10月12日(日)

○第1部:基礎鍛錬コース
斜腹筋を中心にして基礎を徹底的に学びます。
少し突っ込んで学びたい方のためのコースです。
時間:13:30〜15:00
料金:会場費として1000円。(学生は半額)

○第二部:健康体操コース
細かいところは気にせず、伸び伸びと楽しく行い方、
気軽に健康体操として学びたい方のためのコースです。
時間:15:10〜16:40
料金:会場費として1000円。(学生は半額)

会 場:イーグレひめじ 地下2階アリーナB

姫路同好会に続き、同じ兵庫県の福崎町において、
肥田式強健術福崎同好会を開催することになりました。
こちらは鍛錬というよりも健康法メインにやりますので、
堅苦しく考えずに気軽にお立ち寄りください。

■ 開催日:7月20日(日)
時間:13:30〜16:00
料金:会場費として1000円。(初回は800円・見学無料)

会場:エルデホール 2F洋室(和室)

主催者:真島一郎

お問い合わせ、お申し込みはこちらから


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2008年06月18日

基本があれば何でも出来る!

 
14日の大阪講習会。

第一部のテロメア活性講座では、佐々木先生にテロメア値を計っていただきました。仕事の関係で昼夜逆転の不健康な生活を送って10年余り。

しかも、前日は2時間程度しか寝ていませんでしたから、おそらく酷い結果だろうな・・・と内心びくびくしていたのですが、予想に反して完全健康ともいえる高い数値が出ました。

これには自分でもビックリ!

だって、前述したような不健康な生活を10年も続けているんですよ。もし、肥田式に出会っていなかったら、私なんか今頃は身体を壊して入院していてもおかしくないでしょうね。

また、体調ばかりではなくて精神面での変化も実感しています。あまり物事に動じなくなり、嫌なことがあっても引きずることなく、ストレスに悩まされない。

そういえば、ここ何年か頭痛になったことがありません。昔はちょくちょく頭痛に悩まされていたんですが、今の私は「頭痛ってどうやったらなれるんですか?」と人様に聞きたいくらいに、その存在すら忘れていました。

日常生活を心身ともに快適に送れる。当たり前すぎて軽視しがちですが、なによりも大切な能力だと思います。

さて、日常を快適に過ごすために欠かせないのが日々の鍛錬。

第三部の肥田式強健術(健康コース)の時間では、肥田式の特徴である、地面からの反動を連動させることで動作の動力とする方法について、具体的に解説していただきました。

ただ、理屈は分かっても、実際にやってみると身体は思うように動いてくれません。どうしても、途中で連動がプツンと途切れてしまいます。とくに、漏気のあとの極めの動作の時なんか、連動など跡形もなく消えてしまいます。

まだまだ骨格が歪んでいるのを感じます。それと関節、とくに背骨の硬さ。以前に教えていただいた“般若身経”の前屈と後屈の動作を、さらに熱心に行わなければいけませんね。

ただ、全ての動作を地面を踏む反動を使い、腰から起動させる点については、微かですが、イメージだけでも掴めたように思います。力学的に表現するなら、足が力点、腰が支点、上半身が作用点といったところでしょうか。

第四部の肥田式強健術(鍛錬コース)の時間は、前半が呼吸操練、後半は気合応用について教えていただきました。今回は初めての方が4人参加されていたのですが、呼吸操練の時は、拙いながらも私が“腹胸式呼吸法”を教えさせていただきました。

始めての人に教えるのは確かに大変ですが、自分が無意識にやっていることを意識化し、言葉で説明するのですから、逆に言えば、とても勉強になることが多いです。

後半の気合応用の時間には、“踏込み”と“踏付け”、そして“前腕筋型”について詳細に御教授をいただきましたが、とくに前腕筋を教えていただいている時に、「やっぱり簡易強健の斜腹筋型は全ての基本だな〜」と云う感を強くしました。

正しく「基本があれば何でも出来る!」です。

姫路同好会主催:真島 一郎


講座スケジュール

■ 開催日:6月29日(日)
■ 開催日:7月26日(土)

今月より指導体制を変更し、2部制にいたします。

○第1部:基礎鍛錬コース
斜腹筋を中心にして基礎を徹底的に学びます。
少し突っ込んで学びたい方のためのコースです。
時間:13:30〜15:00
料金:会場費として1000円。(初回は無料、学生は半額)

○第二部:健康体操コース
細かいところは気にせず、伸び伸びと楽しく行い方、
気軽に健康体操として学びたい方のためのコースです。
時間:15:10〜16:40
料金:会場費として1000円。(初回は無料、学生は半額)

会 場:イーグレひめじ 地下2階アリーナB

主催者:真島一郎

お問い合わせ、お申し込みはこちらから


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2008年04月22日

2008年春季合宿記

「ジリリリリリーン!」

携帯電話のけたたましい音で目が覚めました。眠る前にセットしておいた、目覚まし用のアラームが鳴ったのです。

伊豆八幡野の城ヶ崎海岸にある、温泉旅館港屋さんの一室。

この日は5時から早朝稽古があるので、寝過ごさないようにと一番賑やかな音にしていたのですが、同室の方々にとっては、かなり迷惑だったかもしれません。

早朝の4時30分。

まだまだ外は薄暗く、窓の外から静かな波の音が聞こえます。

あまりに波の音が心地よいので、思わず二度寝してしまいそうでしたが、せっかく肥田春充先生所縁の地で、海を眺めながら稽古ができるのです。そう度々来られる場所でもないので、二度寝の誘惑を払いのけ、元気よく寝床から飛び起きました。

稽古場は野外なので、窓を開けて天気を確認すると、小雨がパラついていました。しかし、お稽古できない程ではないようです。とりあえず稽古着に着替え、同室の人達と一緒に外に出ました。

各自、思い思いの場所で斜腹筋型から始めます。

眼前に広がる海を眺めながら中心姿勢をとり、まずは捨て息。吐く息とともに姿勢を極めます。次に吐き切った反動を利用して吸気。腰を反折させつつ顎を引き、背骨全体を牽引しつつ肩甲骨を寄せながら肩を下げます。

そして、胸郭を肺底部より前後左右、さらに上下に大きく拡張。呼吸筋の操作に伴い、自然と肺全体に空気が満たされてゆきます。

佐々木先生より前夜の食事の席で、気を高めてから鍛錬に入ることの重要性をお聞きしておりましたので、腰腹を充実させるために、簡易強健術の斜腹筋型をとくに念入りに行いました。

強健術の型の中でも簡易強健術の斜腹筋型は、剣術でいうところの木刀による素振りに当たるそうです。夢中で型を繰り返しているうちに、気がつけば、いつの間にか小雨も止んでいました。

約1時間半の早朝稽古が終了。どういう訳か稽古が終わった途端、また雨が降りだしました。まるで我々のお稽古の間だけ、降るのを我慢してくれていたかのようです。

天が我々の鍛錬を応援してくれているのでしょうか。摩訶不思議!

旅館に戻ると朝風呂に入りました。残念ながら曇天で御来光は拝めませんでしたが、それでも屋上の展望風呂からの眺めは絶景です。

朝風呂から上がったあと、朝食まで時間がありましたので、この度新たに港屋さんで見つかったと云う、“中心○”の掛け軸を拝見させていただきました。

私は書画の価値など分からぬ無粋者ですが、それでも敢えて所感を述べさせていただくなら、以前に雑誌の写真で拝見したことのある“中心○”の書と比べ、穏やかで優しい感じが致しました。

肥田春充先生が比較的お若い頃に、お書き遊ばされた書であろうとのことです。

昨年の伊豆合宿の際にも、やはり港屋さんで春充先生の手書きの葉書が見つかりましたが、今回の掛け軸の発見と言い、偶然では片付けられない不思議な因縁を感じさせる出来事です。

旅館で朝食を摂ったあと、旅館の車で武道場まで送っていただきました。会場に着くとすぐに稽古着に着替え、簡易強健術の斜腹筋型を行います。

佐々木先生より腰腹同量力を得るための口訣を拝受。

今まで何度も教えて頂いていたはずなのに、何故か初めてお聞きしたような気がしたのは、それだけ自分勝手な思い込みにとらわれ、我流に陥っていた証拠だと言えるでしょう。

午前9時から約2時間半。

何としても腰腹同量力の片鱗だけでも会得しようと、簡易強健術の斜腹筋型のみに集中して鍛錬しました。どれだけ懇切丁寧に御教授を頂いても、浅学菲才の身ではすぐに出来るはずもありませんが、それでも恥骨の辺りに軽い筋肉痛が発生し、下腹部にドッシリとした充実感が漲りました。

佐々木先生にもご指摘を頂いたのですが、今後の課題はいかに上半身の力を抜くかです。そのためには、もっともっと呼吸筋の柔軟性が必要だと痛感しています。

お稽古終了後、階段で転倒しましたが、自分で思っている以上に疲労していたようです。 脚に全く力が入りませんでした。

佐々木先生は、足腰が立たなくなるまでやってこそ本当の鍛錬だと仰います。独り稽古でそこまで徹底して鍛錬できたら、今頃どれだけ進歩していたでしょうか。

昨年の春季合宿から早1年。

まさしく“光陰矢のごとし”、“少年(中年ですが)老いやすく、学成り難し”の諺を身に沁みて実感させられた合宿でした。

真島 一郎


姫路 『肥田式強健術同好会』

■ 開催日:5月31日(土)
■ 開催日:6月29日(日)

会 場:イーグレひめじ 地下2階アリーナB
時 間:13:30〜16:45
参加費:会場費込みで2,000円(初回無料 学生は500円)
お車で来られる方は駐車場もございます(1時間300円)。
お問い合わせ・申し込み先

主催者:真島一郎


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2008年01月23日

「稽古のモチベーション」

 
 やる気満々で始めた独り稽古

 でも、いつの間にか自分の中で、「やりたい!」と云う気持ちが、「やらねきゃいけない!」と云う焦り、義務感に変わっていました。意欲的行動が義務的行動に陥った時、挫折へのスパイラルが始まります。さらに、「なんとかしなければ・・・」と云う焦燥感が、この負のスパイラルをどんどん加速させるのです。

 どうしてこんなことになるのでしょうか?

 たぶん、目標設定の段階から間違っているのでしょう。これは、とくに日本人に顕著な傾向かもしれませんが、目的を決めようとすると、どうしても、社会的に価値のあること、何か建設的なことをやらねばならないと考えてしまう。

 つまり、大義名分を求めてしまうのです。ぶっちゃけて言うと、格好をつけたがる。人に対してだけではなくて、自分自身に対してさえもです。

 思うのですが、もっと、自分の気持ちに正直になっても、よいのではないでしょうか? むしろ、人に話すのが恥ずかしいくらいの目的の方が、自分の本音がストレートに反映されていて、強いモチベーションになり得るかも知れません。

 でも、自分の本音と云うのは、案外気づきにくいものですよね。だから、一度徹底的に過去の棚卸しをやってみる必要があります。その際には、自分が過去に夢中になれたとき、ワクワクできたときの経験に焦点を当てることをお勧めします。

 例えば、やっている内に夢中になり、寝食を忘れるくらい、没頭してしまった経験。後で振り返って、自分でも馬鹿だな〜と苦笑いしつつ、それでもその時は無我夢中で、何とも言えない充実感を味わえた経験等々・・・。

 腹の底から湧き出てくる、あの無限とも思える不思議なバイタリティーは、いったい何処からやって来たんだろう?何が自分をあんなに突き動かしたんだろう?

 誰でも一度くらいは、覚えがあると思いますが、そんな過去の経験の数々を洞察することが、自身のモチベーションの仕組みを解く鍵になるのでは?と直感しています。


2008年1月23日 真島一郎




「肥田式強健術姫路同好会」開催日程


■開催日:2月17日(日曜日)
      3月16日(日曜日)
■会場:イーグレひめじ 地下2階アリーナB
■時間:13:30〜16:45
■参加費:会場費と合わせて2,000円。学生は500円のみ。また初回参加者は無料。
※お車で来られる方は駐車場もございます(1時間300円)。

お問い合わせ・申し込み先
  真島一郎


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2008年01月15日

「言魂の力」

 
 気合い。

 私などには、その本当の意味はまだまだ分かりませんが、それでも、声を出すと云う日常的な行為が、人間にどれだけ深い影響を与え得るか。すごい力を秘めているのか。私の拙い経験を通して、ご紹介させていただきたいと思います。

 もう、20年近く前だったと思います。夕食後、居間で寝転んでウトウトしているうちに、いつの間にか眠ってしまい、夜の10時ごろに目を覚ましました。とくに見たい番組があったわけではないのですが、ごろごろしながら、何気なくテレビのスイッチを入れるてみると・・・。

 紫色の衣装に身を包み、厚化粧をした性別不明の人物の顔が、いきなり画面からアップで飛び出してきたのです。今ではお茶の間でもすっかりお馴染みになった、美輪明宏さんです。

 まるで、歩くネオンサインのようなケバケバしい外見にも関わらず、気品さえ感じさせる佇まい。凛とした表情。その時は不思議に思えましたが、それが、背筋を真っ直ぐに伸ばした姿勢の良さからくるものだということが、今なら分かります。

 数秒の間の後に始まった、力強い前奏。

 続いて静かに伴奏が流れ、美輪さんが歌いだします。途中で長い台詞を交えながら、力強く、そして優しく囁くように。ある一人の女優の生涯をドラマチックに歌いあげます。

 その歌の題名は、「老女優は去りゆく」。

 美輪さんの代表曲です。

 布団の上に寝転んで聞いていたのですが、聞き終わるころには、涙で枕がビチョビチョに濡れていました。約5分間。ほとんど瞬きもしていません。音楽を聴いて、あれほど深い感動を味わった経験は、後にも先にもないでしょう。

 たんなる感情レベルの感動とは違う。心と身体、その奥底にある魂までもが共鳴して震えるのです。神道や修験の修行に、“振魂”という行があるそうですが、本当に胸の奥にある“何か”が震えるのです。

 “赤心”という言葉があります。心の純粋な様を表す言葉です。

 なぜ、赤なのでしょうか?

 それは、比喩でもなんでもなくて、人が本当に感動した時、魂の存在を実感した時、胸中に真っ赤な太陽、熱い玉状の塊の存在を感じるからだと思うのです。

 美輪明宏という稀代の表現者の放つ言魂。それが、果たして気合と結びつくか否かは分かりません。しかし、練り上げられた声の力が、わたしのような鈍い感性しか持たない凡人にも、魂の存在を実感させ得るという事実は、とても大きいと思うのです。

 いつか、魂を呼び覚ませるような、本物の気合を発してみたいものです。

 おそくなりましたが、明けまして おめでとうございます。
 本年もよろしくお願いします。

 以上


2008年1月11日 真島一郎




「肥田式強健術姫路同好会」開催日程


■開催日:開催日:今月はお休みです。
     2月17日(日曜日)
     3月16日(日曜日)
 会場:イーグレひめじ 地下2階アリーナB

■時間:13:30〜16:45
■参加費:会場費と合わせて2,000円。学生は500円のみ。また初回参加者は無料。
※お車で来られる方は駐車場もございます(1時間300円)。

お問い合わせ・申し込み先
  真島一郎:

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2007年12月04日

サウンド・オブ・サイレンス

 
 ことしの六月中旬のこと。

 知人の車にすこし大きめのテントを積んで、いっしょに三泊四日のキャンプに出かけました。

 大きな湖の周囲を一周したあと、国道沿いにある小さな林道に分け入り、てごろなスペースを見つけてテントを設置。
 ちかくに設備の整ったキャンプ場もあったのですが、人が多いいのと整備されすぎて野性味を感じないので、あえて人がやって来なさそうな森で野営をしたのです。

 二キロほど離れた道の駅で食事をしたあと、川原にある地元の人しか知らない野湯で入浴。
 テントにもどる頃にはすっかり日も落ち、あたり一面は漆黒の闇に包まれていました。

 水辺で乾いた流木をあつめて火をおこし、渓流の水をわかして入れたコーヒーをすすります。

 夜の森は静かです。
 こわいくらい静か。

 焚き火を見つめながら味わう静寂の時間。
 ときおり車の通りすぎる音が聞こえます。
 近づいては遠ざかり、やがて消えてゆく・・・。
 音が消え去ったあと、いっそう冴え渡る静寂。

 佐々木先生は丹座の修行をされているとき、ぐうぜん聞こえてきた寺の鐘の音を耳にされ、その音の消えゆく様に聞き入ることで、静寂を体得なされたとお聞きしたことがあります。

 わたしたちは、普段、さまざまな人工音に囲まれています。

 パソコンのファンの回転音。
 電車の通過する音。
 人の話し声etc・・・。

 なにがしかの音が耳に入ってくる日々の中で、わたしたちは静寂のはらむ豊かさや味わいを忘れ、あたまの中にさまざまなノイズを詰め込んでゆきます。

 しかし、一晩の熟睡が深い休息をもたらすように、静寂の時間は日常生活で疲弊した感性をよみがえらせ、蓄積されたストレスを緩和してくれると思うのです。

 佐々木先生が常々申されているように、肥田春充先生の創始された肥田式強健術とは、
決して明治に突然生まれた新興の体技などではなく、修験道のルーツである古代道教にその起源を持ちます。

 道教といえば神仙道。
 仙人になるための修行です。

 世俗で暮らす我々凡夫は、たとえ仙人や真人にはなれなくとも、たまには豊かな自然の懐に抱かれ、磨耗した感性をリフレッシュしたいものです。


2007年11月26日 真島一郎




「肥田式強健術姫路同好会」開催日程


■開催日:12月24日(月・祭日)
 会場:イーグレひめじ 地下2階アリーナB

■時間:13:30〜16:45
■参加費:会場費と合わせて2,000円。学生は500円のみ。また初回参加者は無料。
※お車で来られる方は駐車場もございます(1時間300円)。

お問い合わせ・申し込み先
  真島一郎
  メール:ei_ya_tow@yahoo.co.jp
※お問い合わせの際は、ご使用のメールソフトに上記アドレスをコピー/ペース
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2007年11月26日

「肥田式との出会い」 その九

 
 ターニングポイント(峠)を越える。

 越えた高さに比例して、これから進むべき道が俯瞰できる。

 佐々木先生は、鍛錬に取り組む際の厳しさの違いを、「ハイキング、登山、登攀とはん」に例えて説明しておられますが、そういう意味では、私の越えた高さなど、山というよりも小さな盛り土程度でしょうか。

 それでも、それまで変わり映えのない景色、退屈な旅路に飽き飽きしていた目から見れば、ほんの小さな盛り土程度でも、それなりに起伏に富んだ面白さを発見することは出来ます。

 私にとって峠を越える分岐点になったのが、昨年秋の『葛城山合宿』でした。

 言葉では上手く説明できないのですが、何となく感じる物があり、その後のお稽古も徐々に変化して行ったように思います。

 何となく・・・と書きましたが、やはり、先生からかけていただいた何気ない一言が、とても重要なきっかけになりましたね。

 それ以前は、先生から直接細かいご指導を受けることは、あまり無かったのですが、それ以降、お稽古に際して細かいご指摘をいただく機会が増えました。

 ご指摘を受けても、相変わらず理解の及ばないこと、勘違いも多いのですが、それでも以前のチンプンカンプンだった頃と比べれば、ご指導内容の吸収率が増したように感じます。

続く。


2007年11月26日 真島一郎




「肥田式強健術姫路同好会」開催日程


■開催日:12月24日(月・祭日)
 会場:イーグレひめじ 地下2階アリーナB

■時間:13:30〜16:45
■参加費:会場費と合わせて2,000円。学生は500円のみ。また初回参加者は無料。
※お車で来られる方は駐車場もございます(1時間300円)。

お問い合わせ・申し込み先
  真島一郎
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2007年11月20日

「肥田式との出会い」 その八

 
 私が大阪教室に通い始めた頃は、通常の講習以外にも村上教室、さらに2ヶ月に一度ですが、指導者養成クラスまであり、月に2度も3度もお稽古ができるという、とても恵まれた環境でした。

 きちんとした独り稽古が出来るようになるまで、出来得る限りの機会を捕まえ、先生や先輩方と一緒に鍛錬することはとても重要です。怠け癖に負けつつも、これまで何とか鍛錬を続けてこられたのも、その頃に学んだ経験が大きな支えになっているからだと思います。

 近所の体育館を使っての独り稽古も、それなりに続けてはいましたが、相変わらずのリキミかえった力技。当然効果など感じられる筈もなく、こんなことをしていて何になるのだろう?という不安や空しさに苛まれ、段々と独り稽古を続けることが億劫に感じられてきました。

 軽いスランプといったところでしょうか。

 現在の上達度がどの程度であれ、自分の進むべき方向性や取り組むべき課題が明確であれば、日々の鍛錬を続けることは、それほど難しくないと思うのです。また、自分なりの試行錯誤や創意によって、日々の鍛錬をマンネリに陥らないように工夫することも出来るでしょう。

 しかし、自分が何処に向かって進めば良いのか分からず、やっていることの意味すら理解できない状態は、まるで暗闇の中でもがいているようなものです。

 この鍛錬は具体的な技術やノウハウを身に付けるためというよりも、魂というか人間の根本を練るのが本来の目的なので、従来の武道や何らかの技術習得と同じ次元で考えると、どうしても掴みどころがないように感じられてしまうのです。

 私が大阪教室に通い始めてから、いろいろな方が教室に参加されましたが、今まで根気よく続いている人もおられれば、途中で顔を見せなくなった人も決して少なくありません。

 よほど強いモチベーション、あるいは諦めの悪さがないと、鍛錬の継続は困難なのでしょうね。私の場合、諦めの悪さが挫折を食い止めるブレーキになっているような気がします。

 諦めるには惜しすぎる・・・潜在意識の奥の奥で、そんな直感が働いているような気がして仕方ありません。


 続く。


2007年11月20日 真島一郎




「肥田式強健術姫路同好会」開催日程

■開催日:11月25日(日)
 会場:イーグレひめじ 地下2階アリーナA (注意:Bではありません)
■開催日:12月24日(月・祭日)
 会場:イーグレひめじ 地下2階アリーナB

■時間:13:30〜16:45
■参加費:会場費と合わせて2,000円。学生は500円のみ。また初回参加者は無料。
※お車で来られる方は駐車場もございます(1時間300円)。

お問い合わせ・申し込み先
  真島一郎
  メール:ei_ya_tow@yahoo.co.jp
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2007年11月07日

「肥田式との出会い」 その六

 
 ロシアがソ連だった時代のお話


シベリアの強制収容所では、政治犯に対する一番重い懲罰に、こんな強制労働があったそうです。

早朝、囚人をシベリアの凍土まで連れて行き、ひたすら穴を掘らせる。さらに、ある程度掘り進んだら、今度はその穴を埋めさせる。その作業を日の暮れるまで、延々と繰り返させたのだそうです。来る日も来る日も・・・。

この拷問に遭うと、どんなに反抗的な囚人でも最後は泣き出し、従順になったとか。人間はこのような意味のない行為を、ただ延々と繰り返すことには、耐えられないように作られているんですね。

そうです。

人は目標を設定し、現在から未来に向けて意識のリンクを貼ることで、初めて現在の行動に意味を見出し、前向きに生きることが出来るのです。逆に未来の目標を見失えば、日々の活動は拷問に等しい、無意味で味気ないものになってしまいます。

無形の目標と有形の目標

さて、一口に目標といっても、大きく分けて二種類あります。それは、無形の目標と有形の目標。無形の目標というのは、例えば自分に自信を持ちたいとか、異性にモテたいとか、あるいは悟りを開きたい等々・・・。

客観的な証明が難しく、本人の主観でしか結果を実感できないような目標です。

有形の目標というのは、具体的に数値化でき、誰に対してもその効果を客観的に証明し得るような目標です。

たとえばダイエット。

「痩せて綺麗になりたい!格好良くなりたい!異性にモテたい!」

この手の願望は無形の目標に属しますが、仮に念願叶い、首尾よく痩せられたとしても、モテるという保障はどこにもありません。現実を直視すれば分かりますが、痩せていても、実際にモテない人は大勢いるからです。

しかし、例えば2週間で2キロ痩せるといったような目標の場合、結果を具体的な数字として確認することが出来るので、主観や他人の評価に左右されない、確かな自信を積み上げて行くことが出来ます。

日々の鍛錬を継続するために

話が大分逸れてしまいましたが、肥田式の鍛錬でも理屈は同じだと思うのです。

自分に自信を持ちたいとか、肝の据わった男になりたいとか、あるいは悟りを開きたい等々・・そういった無形の目標、志を持つことは、もちろん大事なことです。

しかし、同時にすぐに結果を確認でき、実現までのプロセスを明確に認識出来る、有形の目標を持つことも、鍛錬を継続して行く上で大切なことではないでしょうか。

では、私の場合はどうしたか?

題名は忘れましたが、物事は三週間続ければ習慣になると、何かの本で読んだことがあります。だったら、取り合えず三週間は続けよう。義務的でも嫌々でも構わない。とにかく三週間の継続を念頭に置き、独り稽古を始めたのは、大阪教室に通い始めて数ヵ月後のことでした・・・。

続く。


2007年10月29日 真島一郎




「肥田式強健術姫路同好会」開催日程

■開催日:11月25日(日)
 会場:イーグレひめじ 地下2階アリーナA (注意:Bではありません)
■開催日:12月24日(月・祭日)
 会場:イーグレひめじ 地下2階アリーナB

■時間:13:30〜16:45
■参加費:会場費と合わせて2,000円。学生は500円のみ。また初回参加者は無料。
※お車で来られる方は駐車場もございます(1時間300円)。

お問い合わせ・申し込み先
  真島一郎
  メール:ei_ya_tow@yahoo.co.jp
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2007年10月29日

「肥田式との出会い」 その五

 
 あたらしく何かを始める時、置かれた条件は人それぞれです。

 あなたが何かスポーツを始めるとしましょうか。例え、同時期に始めた人達と年齢的な差が無くても、体力や健康状態などは、他の人とは大きく違うはずです。

 それまでに他の運動をやっていた人や、運動はやっていないけれど、人並み以上に体力に恵まれている人。取り合えず健康で、そこそこ体力に恵まれている人。あるいは病み上がりで日常の生活もおぼつかない人。病気ではないけれど、体力がなくてすぐに疲れる人。

 スタートラインからして差があるのです。

 これは体力に限ったことではなくて、気力や継続力にも当てはまると思うのです。佐々木先生は御幼少の頃から、武道やさまざまなお稽古事に精進をされてきました。私のように、ろくに稽古事などしたことがなく、物事を継続してやり遂げた経験に乏しい人間とは、基礎的な精神力からして違うのです。

 先生のアドバイスを真摯に受け止めるのは、学び人としての大前提ですが、同時に自分がどうすれば挫折することなく継続できるか? そのために自分のペースやモチベーション維持のパターンを掴む必要があるのではないでしょうか。

 前回お話したように、私も毎日三時間の鍛錬をやろうとして、すぐに挫折しました。それからはもう少し気楽に考え、取り合えず三十分やろうと。そう決めてお稽古を始めると、不思議なことに、気がつくと二時間くらいやっていたりするのです。

 決めた時間を義務的に消化するのではなくて、自分なりの課題を見つけ出し、それをクリヤーしようと夢中になっている内に、時間があっという間に過ぎている。

 だから、全型を通してお稽古するということはあまり無くて、大胸筋なら大胸筋の型だけを延々と二時間もやっていたりします。もちろん、こんなマイペースのお稽古ばかりを繰り返していても、本当の鍛錬にはならないでしょう。でも、取り合えずは自分なりのペースや、モチベーションを維持しやすいパターンというものを見つけ出してはどうでしょうか?

 そこから本格的な鍛錬に進めれば、ベストだと思います・・・ていうか、私自身、早くそうならなければいけません。

 続く。


2007年10月29日 真島一郎




「肥田式強健術姫路同好会」開催日程

■開催日:11月25日(日)
 会場:イーグレひめじ 地下2階アリーナA (注意:Bではありません)
■開催日:12月24日(月・祭日)
 会場:イーグレひめじ 地下2階アリーナB

■時間:13:30〜16:45
■参加費:会場費と合わせて2,000円。学生は500円のみ。また初回参加者は無料。
※お車で来られる方は駐車場もございます(1時間300円)。

お問い合わせ・申し込み先
  真島一郎
  メール:ei_ya_tow@yahoo.co.jp
※お問い合わせの際は、ご使用のメールソフトに上記アドレスをコピー/ペーストしてください。


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聖中心道肥田式強健術     免許皆伝者 佐々木了雲


(ささきりょううん)

昭和22年8月生

「丹田研究所」主宰

聖中心道肥田式強健術・天真療法伝承師範。道統二代目継承者肥田道夫先生より唯一人全伝終了を証明する認可状と大看板を1991年に拝受。

最新刊『肥田式強健術』(BAB出版刊)と、基本習得ビデオ/DVD全7巻シリーズ(各45分)を主演にて完成。その他、丹田関連の著作多数あり。奉納・公開演武も全国的に展開している。


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