質問にお答えして

2007年02月13日

「これって何のためにするの?」

 
「これって何のためにするの?」

 第1回目の姫路同好会でのお稽古中、参加者の方から質問をいただきました。

 その時は自分なりの見解を述べさせていただいたのですが、自分でも何となくしっくりこず、応答に不完全と感じられる部分があったので、後日、改めて佐々木先生に質問をさせていただきました。

 その際の質疑応答は、質問者の方はもちろんのこと、他の参加者やこのブログをご覧になっている皆様にも参考になると思われますので、佐々木先生に許可をいただいた上で、ブログにて公開させていただきたいと思います。


『私(真島)からの質問』

佐々木 了雲先生

 先日の姫路同好会で「腹胸式呼吸法」を教えている時に、参加者の方から「切腹動作」についての質問をいただきました。その時は自分なりの見解を述べさせていただいたのですが、正直、この切腹動作については私自身も今ひとつ意味が掴みきれず、ずっと疑問に思っておりました。

 しかし、本日、先生のビデオを拝見しつつ呼吸操練をしている最中、“ハタ”と腑に落ちる物がありました。

 その内容は以下の通りです・・・。

切腹動作は順腹式で、息を吐きながら腹をへこませつつ行いますが、通常は息を吐く時に腹をへこませますと、横隔膜が上に上がってしまいます。

横隔膜を上下させる逆腹式呼吸は先生の否定されるところですが、切腹動作は横隔膜が上に上がるのを防ぐために行うのではないでしょうか?

呼気をしつつ腹部を両手の指で左右になぞる動作を行うことで肩甲骨を寄せ、胸郭を前後左右に開く・・・つまり、肺低を広げて横隔膜をその場で緊張させ、腹をへこませても横隔膜が上に上がらない状態を作るのが要諦という訳です。

2007年2月12日 真島一郎




 真島学兄の「切腹動作」への見解は、間違っておりませんけれど、内的な見知からの意見ですね。

 まず第一の目的は、「腹部の上腹部と下腹部を触って知覚し、上腹部胃底の所に親指を、他の指は下腹部を擦ることで、自らが指からの知覚で腹部形状がどうなっているのかを、理解できる」こと、さらには「その親指を胃底部にもって来ることで、肘が直角になり、肩や腕に力が入らずに腹部を擦れる」ことなどです。

 初心者は逆腹式から入門しますので、「切腹で上腹も下腹も引っ込ませます」が、逆式を理解できると「上腹部を主に引っ込ませ、下腹は上腹部ほど引っ込まない動きをとります」それが逆式の特長です。
 胸郭の拡張も、「胸式」から入り「横隔膜呼吸」を学びます。胸部も腹部も、初心者と上級者では呼吸方法や鍛練法、指導法が異なります。

 内的な意味では真島兄の説で結構です。
 初心者用に「擦らないで腹部に置いておく」やり方もあるのですが、肩や腕に力が入ってしまいます。本ではここまで説明できませんので、「どこをどのように擦るか」は、どの本でも解説されておりません。
 実技を直に指導を受けて初めて意味を学べます。

 「腹胸式呼吸法」は、真伝を本式に学ぶ方にとって鍛練初めの型ですので、キチッと時間を懸けて指導するのがよいのですが、ほとんどの方は寝て行うということで、地味であるということと、立って行うのと異なり、自分を観察できませんので、何時までも上達できないで、飽きて先を急ぎます。

 指導している方も嫌な顔をされてまで指導する気になれませんので、時間をかけてチンタラ指導します。鍛練のダイナモである『呼吸力』が体得できるまでに、時間と年月がかかるのはそのためもあります。

 「呼吸操練」では、筋肉の発達や皮膚の強靱、動作の敏活などの『八大要件』の幾つかは練れませんので、簡易か気合応用を併せ鍛練することが必要です。
 発展途上のお稽古は、偏らず平均に時間を使い鍛練します。

了雲



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2007年01月31日

問い合わせにお応えして '07.1.31




 姫路同好会の真島です。
 先日、武禅丹田.comのブログを通して、赤穂市にお住まいの方から、以下のようなご相談のメールをいただきました。
 かなり深刻な内容でして、私にはお答えすることが難しいと判断したのと、肥田式に対してかなりの熱意を持っておられるご様子なので、是非、佐々木先生からアドバイスをいただければと思い、ご本人の了解をとり、メールを転送させていただきました。
 先生から直接、この方にアドバイスを差し上げていただけないでしょうか?
不躾なお願いとは思いますが、よろしくお願い致します。


 こんにちはAと申します。突然の質問でもうしわけなくおもいます。肥田式を知ったのは、もう大分、前になるのですが・・・ここで自分の過去を起こった出来事を一部を聞いて下さい。
 私は今、28歳になるのですが、15歳の頃、今から13年前ですね。その時に「ある所」からT氏の著書「鉄人を創る肥田式強権術」とよく似た商品が出てまして、それは内容も酷く、著書のほんの一部を掲載して、自分らの都合のいいように、金儲けの為に作ったとしか言いようのないものでした。
 それで私は、載っている内容自体は、真実で根本に触れた物だと感じ、2〜3年続けたのですが、結局、いいかげんな内容からは、真の要領は得られないばかりか、間違った型で内臓に不自然な圧迫を加え続け、継続し、体を壊してしまいました。
 そして、2〜3年後に近くの書店で、T氏の著書を知り、購入後、鍛練を実践し正確な型を学び、真の要領を掴もうとして、やり始めた頃には、脳と心臓に違和感があり、十二指腸の潰瘍もあって、こんな状態では危険極まりないとは、知りつつも、当時「心の病」正確には、神経症に病んでいたせいもあり、鍛練を継続し続け、一旦は「中心力」を自覚するも、体調はますます悪化する一方だったので、やむなく中断せざるを得ませんでした。
 それからは惨苦の生涯の連続で、何回も自殺を考え、死のうと思いました。心を病んでいたので、潰瘍を何回も繰り返し、食事が通らなくなり、はく事を繰り返し、もう駄目だと思いましたが、4年前に手術をし、なんとか食事が通るようになりましたが、今でも「聖中心肥田式強健術」に対する熱い思いは消える事はなく、ある日、姫路の「ジュンク堂」で佐々木了雲氏の著書を見掛け、購入し、この「武禅丹田.com」を知りました。
 私の体では、もう「正中心鍛練」を実践しても無理な体なのでしょうか? もう何の希望も、何の可能性も残されていないのでしょうか? 雑木雑草にも「根」があるように、人間にも「根」があると思うんです。それが「正中心」であり、そこを練り鍛える事こそ、人を創る根本であると、今でも信じて疑う余地はありません。
 いきなり、見ず知らずの人なのに、訳のわからない文章を送って、すいません。




 さて、それではハッキリとした言葉でご質問にお答えさせていただきます。
 あなたは『聖中心道肥田式強健術』を誤解されております。まずはアナタの誤解を解くことからはじめましょう。

 病気直しは自己療法の傑作である『肥田式天真療法』を生活に取り入れ、生活のリズムを療法にあわせて実践します。特に「睡眠」と「食養」は自己療法として簡単に取り入れられるはずです。
 虚弱から健康体への変身は『強健術』の鍛練を『天真療法』と併用しておこないます。
 健康体から強健体への改造は『肥田式強健術』の全伝である「呼吸操練」、「簡易強健」、「気合応用」、「椅子運動」の4型を全て鍛練します。
 後述しますが「簡易強健術型」だけでは強健には至りません。ただし、歩く健康法よりも若干の運動不足解消にはなります。
 悟道と潜在力覚醒は「聖中心道」をやり込みます。

 誤解があるようですので始めに書いておきますが、『中心力』は「聖中心道肥田式強健術」のどんな型を正しく学んでも体得できません。
 『中心力』体得は、「腰腹同量正中心の鍛練」を正しく学ぶことにより体得されることだからです。型を学ぶのと「腰腹同量正中心の鍛練」を学のとは、学び方に根本的な違いがあるからです。この鍛練をされている方々でもこの誤解ははなはだ多くあります。
 『中心力』とは、強烈かつ大変なエネルギーに満ちあふれ、全身を突き動かして、心身を根本的に活性化ならびに覚醒化してくれる強大な力で、心身丸ごと強健に導きます。
 『中心力』は鍛練法に秘訣があるのであって、型を正しくやっても産み出せません。

 長年鍛練を楽しんできた気合人から申せば、心身を強健にできない『中心力』は、健康食品の広告に載っている錯覚です。
 いいや「中心力」であると言うのなら、定義を改めて検討する必要があります。
 この鍛練を自己流で解釈して、型主体で「正しい型!」をやっている方々は、「悟った!」、「中心力を覚醒した!」などと寝言・ウワゴトを称える鍛練幻覚家が多いですね。
 それから、この鍛練を正しく学ぶためには、肥田春充先生、肥田通夫両先生著作からのつまみ食い的ダイジェストの「ハウツー本」ではなく、歴代の鍛練者達が教科書としてしてきた肥田春充先生著作の『聖中心道肥田式強健術』、純生理学的東洋医学の真髄といわれた『肥田式天真療法』を座右に置いて、閑があれば読み込んで、鍛練してこそ正しくなります。
 ハウツー本での鍛練をくり返しても正しくは絶対にできません。

 あなたがハウツー本により鍛練された「簡易強健術型」本来は、「呼吸応用強健術型」と言います。
 鍛練の主体は「呼吸力」にあり、「型」は呼吸力をぶち込む器にすぎません。
 正しい型とは、呼吸と姿勢と動作の基本が出来て、鍛練してこそ言えることで、自分が正しいと思っていても、効果や威力が発現できない鍛練を正しいとは申しません。

 肥田式強健術の目的はきわめて明解です。
 鍛練の目的は八大要件体現で、「筋肉の発達」、「内臓の壮健」、「皮膚の強靱」、「気力の充実」、「動作の敏活」、「体格の均整」、「姿勢の調和」、「精神の平静」のことです。
 強健術鍛練はこの八大要件の幾つか、または全体を体現するために学ばれる運動法であって、型が出来たからと言って効果が現出しなければ正しいとは言えないのです。
 それから『中心力』は、「肥田式強健術」の鍛練体系ではなく、『聖中心道鍛練』で獲得してゆくのが本来です。
 「簡易強健術型」の内の斜腹筋を強健術型の方法でやられる方も多いのですが、聖中心道体系では「中体」として位置付け、聖中心道の体系で鍛練します。
 さらに正しい「簡易強健術型」の正しい鍛練方法、すなわち『八大要件体得』の効果が表れる方法は、「呼吸操練法」を先に学ぶか、併用して学びます。
 何となれば、鍛練に必須な『呼吸力』が身に付かないからです。
 この鍛練は、持って生まれた体格や筋力などで鍛練するのではなく「武道の精華たる気合で西洋の運動をやるのである」と春充先生が申されています。「気合で生理学・解剖学・力学などを持って、中世の伝統の曖昧さを払拭して鍛練する」という明確な方法を示されているのですから、この鍛練を学ぶ方々が曖昧かついい加減に学んだのでは、創始者本来の意図するところとは異なる訳で、それでは効果が出せないのです。
 つまり、正しい型すなわち正しい鍛練ではないのです。

 素人に気合修得は難しいので、比較的修得が容易な「呼吸力」での簡易型は『呼吸応用強健術』として、威力も効果も大きいけれど難度が高い気合主体の鍛練を『気合応用強健術』と、初心者から学べるように春充先生は親切に分けられたのです。
 「呼吸操練法」では、最初に「順逆の胸式」、「順逆の腹式」を修得し、上半身と下半身の呼吸筋の使い方のイロハを体得しします。そして胸郭を最大に拡張する「横隔膜呼吸」、気合修得のための「逆式呼吸」の順序で確実に体得します。
 何度も繰り返し型を覚えることなど、何の意味も持たないことを知って下さい。

 とにかく「呼吸操練法」の型を学ぶのではなく、呼吸筋を意思の下で十全にコントロールできるようにするのです。型を活性化するエネルギーは、『呼吸力』または『気合』だけなのです。
 「型は枝葉である。されど型は正確に」と言われた春充先生の意図するところを知りましょう。

 指導される姫路同好会の真島さんは、謙虚な人柄で、とても真摯な学び人です。
 発展途上ながら、効果が出せる「呼吸操練法」と「簡易強健術」は、それなりに体得されておられます。ですから鍛練の見学なりアドバイスなりを受けることは、極めて有意義なこととお薦めいたします。
 それと正直に申しますと、今まで「本で学んだ!」という方で、効果的な鍛練をしている方は一人としていませんでした。一人もです。
 ハッキリと書かせていただきますが、ハウツー本如きで人間丸ごと大改造の鍛練を学べると思うこと自体が勘違いです。
 この鍛練は、伝統の丹田形成法や気合をベースに構築した運動法です。当時から武道でも芸能でも、気合や丹田の形成は極意で幻だったのでが、それは現在でも同じような状況です。
 武道雑誌やその手の丹田が語られている本などでも、「丹田とは何か?」、「何故丹田が必要なのか?」、「丹田は身体のどの部位を言うのか?」、「丹田の形成法は?」、「丹田が形成できるとどのような変化、効果が心身に表れるのか?」・・・、書かれていたことは皆無だったことでも理解できます。
 さらに正直な感想を述べれば、十代二十代の素人が、この鍛練の本当の実像を理解できるわけがないことは、秘伝だの極意だの、奥義だのと言い伝えられてきた・・・これらからも想像できます。
 古諺では「艱難汝を玉にする」とあります。
 この鍛練は艱難の別名である「鮮血迸る鍛練」と言う、春充先生が命懸け、必死の気、渾身の力を振るって鍛練したからこそ心身改造や腰腹同量力が産み出せたのです。
 正しい型とは、それら人を変えられるだけの「艱難」を産み出せる、呼吸・姿勢・動作を正しくとれる健常人の生理学に則した化学的運動方法であるということなのです。
 「艱難」を産み出せない鍛練などに何の価値もない!ことを知るべきです。

 鍛練は演技に非ず! 写真やビデオの物真似に非ず!と知るべきです。
 私は聖中心道肥田式強健術の最も古手の、ヨレヨレで苔むした修行者です。当時はまだご存命であらせられた肥田通夫先生、信教先生他、春充先生直弟子の先生方のほとんどに学びましたが、全伝を御存知だったのは通夫先生だけでした。
 通夫先生は「聖中心道肥田式強健術」の修行者や鍛練家ではなく、鍛練を日々の健康法として位置づけられておられ、後に交通事故などで頭部と膝と腰を毀してしまい、約一年近くをベットで過ごされ満足なお稽古が出来ませんでした。小生は事故に遭われる前に学んでいましたので、全伝の他に気合などのことも教えていただきました。
 通夫先生は一時代前の指導法をとられて居られ、学ぶ側から問いかけなければ何にも言われない方でしたが、質問すると必ずお答えて下さいました。また、こちらが熱心さを示すと、実技も細部に渡りって指導して下さいました。
 それと私は、この鍛練を学ぶ前に、古武道のほとんどと中国拳法、気功法、ヨーガ、能楽、義太夫、声楽、気合術や禅などの丹田形成の身体技法は幼少時から学んでおりましたので、学んで数年で大看板と認可状、色紙、記念品などを賜りました。

 この鍛練は奥が底なしです。
 それは万物の霊長である人を丸ごと大改造して、裡に息づく潜在力を発現させる学びだからです。
 人生いろいろ、人はそれどれ何を変えたいのか? 何を体得したいのか? により、深みが変わるのは当たり前です。
 奥深いということは、道に迷うこともあるということです。ならば、この学びには当然紆余曲折も、試行錯誤も、これまた当たり前についているのです。
 悩み無く人が成長するなどあり得えません。もしもあり得るというならば、人間らしさとは無縁の人格を形成しているでしょう。
 この鍛練は一生を通して学んで飽きさせない、魅力と威力を内在させた『万芸の泉』なのです。
 どうか、いじけたり、騙された、などと言わず、目的を明確にした鍛練計画を立て直し、初心に返って、正しい型、より正しい鍛練を、併せて学び直されることをお薦めいたします。
 「3年早く学ぶよりも、3年かかって良師を探せ!」という学びの法則があります。
 「縁ハイナモノアジナモノ」で、この度の縁を良縁に消化できるか?どうか!は、あなたの行動次第です。

 事実は小説よりも奇成り、百聞は一見に如かず!と申します。
 『聖中心道肥田式強健術』こそが、日本が世界に誇る人類の文化遺産のど真ん中に位置する人間丸ごと大革命法なのですから・・・。
 腰腹に力を込めて「ファイト!」と一声を発し、姫路同好会へお出かけ下さい。


2007.1.31 了雲



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2006年09月18日

無我夢中で...

 
佐々木了雲 先生

 大阪『錬丹会』の絹川です。
 先日の講習会では、質問への丁寧なご回答や気合応用の型をみていただきありがとうございました。

 自分流でこつこつと夏の間練習していましたが、「型も大事だが、何かもっと大事なものがある」ような感覚がしていて腑に落ちない気がしていました。しかし、講習会と武禅丹田.comで納得がいきました。

 それは「頭で理解する限り最悪な体調であったのに、無我夢中で稽古するうちにあっという間に治ってしまった体験」です。もっと不思議だったのは、そのときの型を後で思い出して、それを真似よう真似ようとすればするほど、心身が固くなったことでした。

 先生が『心力』という言葉をお使いになったので、「心を込めずに型を表面的になぞっても、火事場の馬鹿力はでないのかなあ」と講習会では考えましたが、武禅丹田.comでより納得しました。
 どこまで理解できたか知りませんが、とにかくどういう状況でも「時間を言い訳にする前に、心と感性で稽古」するように方針を変えました。
 筋力鍛錬が足りないから自分はだめだと勘違いしておりました。

 長年体調不良で自信をなくしていましたが、肥田式のように心身丸ごとで奥の深い鍛錬と出会えて本当にありがたいなあと思います。
 その上、佐々木先生には 言葉 気合 声 気迫 実技 人生哲学 書と絵画 医学知識 ブログ と、いろいろな表現法で、これでもかこれでもかと頭でっかち人間にも分かる切り口を見せていただき、目指す方向のとっかかりが初心レベルの人間でもつかめて助かります。
 特に、玄米ジュースは私には非常に効果があったようで、頭重感と目の疲れに即効があり、「頭でなく腰腹で考える」というのも、早速に日常でできるだけやってみております。

 またあらためてご挨拶・お礼を述べる機会もあるかと思いますが、秋季合宿楽しみにしております。

 肥田式の坐禅も心身改造で興味を持っておりますので、日常の鍛錬に先生ご自身がどう取り入れているのか、実技やお話をしていただく機会を設けていただければ有難いです。

2006年9月18日 絹川亨





絹川学兄様 

 万物の霊長である人は、誰でも霊能力を裡に持っていますが、引き出すための方法を知らずにいるため発現できません。天地に、自然に随順、宇宙霊に、という表現で語られる大いなる生命力に合一することで発現されます。
 『心力』とは、これらと合一するための力です。合一の時間がそれぞれであれば、その触れている時間に応じて、能力が発現できるようになります。
 これが聖中心道の体系です。

 この体系の指導が難しいのは、人に思い込みや固定観念、集中力の欠如などがあるからです。型はそれらを捨てさせて、心身を極めて集中した状態に誘導するためにあるのですが、型にこだわるととんでもない間違いをして、一歩も進めなくなります。

 強健術も中心道も、型にこだわるなど本末転倒というヤツで、莫迦に付ける薬はない!の喩え通りになるのです。
 例えば固定観念の一例として、世間のほとんどの方が勘違いしている「集中」ということについてお話ししましょう。

 集中とは、「対象に意識を張り付けること!」というのが普通の解釈です。
 これは執着を造ります。そうではなく「周りから入ってくる刺激の一切を、そのまま感じ続ける状態!」を言うのです。
 このようにすると、座の時にだんだん透明感が出てきて、悟入の時を迎えます。
 ほとんどの人が反対のことをしているのですから、能力など覚醒しないし、悟入も出来ないのです。

 大阪は月一回で、なかなか強健術体系自体も終えることができませんで、聖中心道の体系に入れないでいます。
 どれだけ真剣に求めるか!が、深いところまでしるのですよ!
 合宿では、そのようなこともお話しさせていただこうと、思っております。

了雲



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2006年08月06日

聖中心道肥田式強健術とは?

 
 『聖中心道肥田式強健術』は、日本が世界に誇る人類の文化遺産であるところの「腰腹同量正中心の鍛練」の学びである。

肥田春充先生 創始者の肥田春充(1883〜1956年)は、生前、天才的鍛練家、熱烈な国士、科学者、大悟徹底の宗教家として知られ、迫力あふれる悠々とした態度物腰から「神人」とも讃えられた。
 人生のほとんどを伊豆八幡野松尾が岡の山中で自給自足され、仙人のような生活をおくられた。

 この『腰腹同量正中心の鍛練』とは、「腰と腹とに同量の力が籠もり、上半身の力が抜けて重心が支持底面の真ん中に落ち、姿勢が崩れない」という状態を造ることに主眼がおかれている。

 一見すると「なぁんだ!そんなこと・・・」と思われがちだが、実はこの状態こそ武道の極意を体現したのであり、芸の奥義、運命を自由にして人生万事を易々と微笑を含んで生ききってしまう秘訣なのである。

 この学びは、日本伝統の「腰腹文化」のど真ん中に位置している鍛練であって、それだからこそ日本人の心を、姿を、能力を最も際立たせ、且つ美しく映せるのである。

 『腰腹同量正中心の鍛練』は、「筋肉の発達」、「内蔵の壮健」、「皮膚の強靱」、「気力の充実」、「動作の敏活」、「姿勢の調和」、「体格の均整」、「精神の平静」の心身丸ごと強健体という『八大要件』体現を目的に学ばれる。

 さらに目的に応じて、「賢脳法」、「雄弁法」、「護身法」などの応用も伝承されていて、『大悟徹底』に至る「悟道」の学びも体系化している。

 さらにさらに、この鍛練が究極とも言える心身丸ごとの大革命法なのは、自己療法としての『天真療法』や、『強圧微動術』などの治療法までも完成して併せ学ばれているからである。
 長い人生には怪我もあるだろうし、病気もある。それらに対しても自己を主治医として、後遺症無く完治させてしまう療術は、我は何のために生まれ、人間とは何物ぞ!という洞察力を活性化させる。

 特にこの学びには、現代人のほとんどの方が忘れてしまっている「心力」という、潜在能力活性法が残されている。
 人生の幸福者は、人に勝れた先見性や一念を貫く信念、自らの人生を社会に貢献するところの人類愛などが具わっているが、これらは心力の働きで体現できるのである。

 そこここの何気ない言動にも、心遣い、心働き、心を込める、ことなければ運命に翻弄され、人を境遇を恨み嘆いて生きなければならないのである。

 『腰腹同量正中心の鍛練』は、五感で捉えら得るところの物理的な顕在的の力ばかりを活性化するのではなく、第六感的で形而上にある潜在的能力の一切を誘起させるのである。

 実質的な鍛練法は2つに分かれている。

 強健術系は「呼吸操練法」、「気合応用強健術」、「呼吸応用簡易強健術」、「椅子運動法」の四型で構成されたいる。

 聖中心道体系は、悟道や潜在能力活性などの目的で学ばれ「中心鍛冶法」、「中心錬磨法」の二型を基本として、「中心禅・端座法」「中心力抜刀術」、「中心力護身法」などの応用型がある。

 この鍛練は基本から奥義まで一貫して体系化してあり、まったく運動などしたことがないという初心者から学べることが特長としている。
 病弱者や虚弱者なども学べるように、鍛練と友に「強圧微動術」や「天真療法」なども学びながら鍛練することで、心身丸ごと強健体へと変身することが可能なのである。


2006年8月6日 了運



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聖中心道肥田式強健術     免許皆伝者 佐々木了雲


(ささきりょううん)

昭和22年8月生

「丹田研究所」主宰

聖中心道肥田式強健術・天真療法伝承師範。道統二代目継承者肥田道夫先生より唯一人全伝終了を証明する認可状と大看板を1991年に拝受。

最新刊『肥田式強健術』(BAB出版刊)と、基本習得ビデオ/DVD全7巻シリーズ(各45分)を主演にて完成。その他、丹田関連の著作多数あり。奉納・公開演武も全国的に展開している。


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